World Financial Strategy

2012年南米旅行 7日目(同行のお姉さん方と合流)

2012年3月、大学院の修士課程を卒業して、いよいよ社会に飛び立つという直前の最後の春休み、「最後のモラトリアムを満喫しよう」ということで選んだのが南米への旅でした。

私の人生でもっとも楽しかった旅の記録を、当時の興奮・感動がそのまま焼きついた、旅行中に執筆した文章をそのままに公開いたします。

楽しいことはもちろん、今となっては笑い話ともいえる失敗談まで包み隠さず書いています。

 

なお、当時の文章をそのまま公開する都合上、時制は2012年3月当時であり、かつ私も24歳と若かったため、若さが垣間見える場面は少なからずあろうかと思いますがご了承ください。

 

7日目。ボリビアの首都ラ・パスにて、今回の旅で途中まで同行するお姉さんと合流します。

 

***

2012年3月9日

 

「ラ・パス」

 

世界最高所の首都にやってきた。

3,500 m越で、到着が深夜ということもあり想像以上に寒い。

 

昨日の日記の通り、ブエノスアイレスからラ・パスまでの道程は散々だったが、その分サンタクルスで思い出も出来たので良しとしよう。

ラ・パスの空港に到着後は、空港前のタクシーで一番ホテルへ。

既に23時半を回っており、100ボリと高かったが仕方がない。

しかし、このホテルへ向かうまでの道は素晴らしく夜景が綺麗だった。

擂鉢状の街が一望できる高所から下るルートで、それはもう素晴らしく綺麗だった。

 

そして今日の宿泊地、ラ・パスで唯一日本人が経営する一番ホテルに到着。

深夜ということもあってか、ホテルのシャッターは下ろされており、ドアベルを押しての入館。

 

そしてチェックインを済ませ、部屋に入ったら速やかにシャワーを浴びる。

…が、お湯が全然出ないwwwww

おい、お湯が出るってあっただろ!!!

この気温を考えると水のシャワーは死ぬ。

そのため、もう今日はシャワーを諦めようと思い始めた矢先、ようやくそれらしい温度の水が出てきた。

MAXでも38度あるかどうかくらいの体感温度。とはいえ、まぁそれくらいなら十分だろう。

 

というわけでシャワーを浴び、疲れ果てていたのでその後は爆睡してしまった。

 

翌朝、日本人の集まる食堂へ行く。

とともに、朝食が出てきた。久々の和食で嬉しい。

 

例によって様々な情報交換をしつつ、食事。

とりあえず高山病のヤバさと対策を知らされたw

一緒に食べていた人は、4~5日高山病でダウンしており、頭が割れるような頭痛や体のしびれ等々で、ウユニ塩湖なども全く楽しめなかったらしい。

そして、コカの葉が有効とのことも聞いた。

食後はそんなわけで、コカの葉を少し分けてもらった。

当然だが、日本では違法であるw

摂取法は、コカの葉を手の平1/4くらい取り、1時間くらい噛み続ける、らしい。

昨日のロドリゲス(仮)もそんな感じで噛んでいたのだろうか。

 

チェックアウト。

昨日、ホテルに遅れる件を電話したのだが、既にその時迎えに出発してしまっていたらしく、追加で80ボリとられた。

泣きっ面に蜂である。

まぁ80ボリ取られるのはしゃあない、ある程度覚悟はしていたけれども、オーナーがやや愛想が悪い…。

 

そして、確保してもらっていたToDo社のバスの代金を払おうとしたら現金が足りなかったので、両替をしなければならなくなったのだが、一番ホテルのある高台周辺は両替所が無いらしく、下の谷まで降りなければないとのこと。

サンフランシスコ教会の近くにいくつか両替所があるとのことで、レートは今協定を結んでいるからどこも一緒、さらにホテル前から27番のバスに乗ればいけるという情報を得て、いざ出発。

ラパスのバスは手を挙げて車を止め、多少動いているような状態で乗り込む。なかなかスリリング!

 

そしてサンフランシスコ教会前で下車、近くの両替所で適当に両替。

後に分かったことだが、レートは今回私が両替したところが一番良かった。

US$1=Bs6.94だったが、他のところでは6.935-6.925くらい。話違うじゃないか一番ホテルのオーナーさんよ!

何事も現地現物ですな。結局のところ。

 

で、両替を終えて何もせずに戻るのも虚しかったので、ライカコタの丘と呼ばれるラパス市内を眺めるに適した丘の途中まで行って(橋があって、そこからでも十分いい眺め)、トイレに行きたくなってきたので、近くにある日本料理屋「けんちゃん」へ。

ここでは久々にラーメンを食べることにした。肉もやしラーメンBs38。

ボリビアにしては相当高いランチだが仕方がない。

そして、出てくるのは遅かったが結構美味かった。

あっさり風味のダシ。

 

そして、その後は月の谷と呼ばれる奇妙な形の岩で覆われた地帯へ。

市内から車で40~50分と遠いが、なかなかいい所だった。

入場料Bs15(金取るのかw

すべてを回ると1時間くらいかかり、帰りをどうしてくれよう…と悩んでいたらある日本人に話しかけられた。

これから月の谷へ行くという。

そして、丁度トイレに行きたくなっていたので、その人とともに受付へ行くと、insideにあると言われた。

先程のチケットを見せて入場、用を足して、グラシアス!と出たら、丁度私と同時に月の谷から外に出た現地人の男性から話し掛けられた。

「ラパスに戻るのか?」との問いにYesと答えると、ついてこいという。

 

こういうのは大抵ボッタクリだろうと疑ってかかり、警戒して「How much?」と質問すると、「安いから」みたいなことを言われた。

そして彼がとった行動はラパス行きバスの呼び止めだった。

 

確かに非常に安い、20~30円でラパス市内まで戻ることができる。

さらに彼は、私がこれからミラドール・キリキリ(ラパス市内を一望出来る展望台)に行きたいというと、親切にも別れ際に乗り継ぎの方法まで教えてくれた。

このような親切な人に対してでも疑念を抱き、行動せざるを得ない南米というのは少々悲しい。

ありがとうございました。

 

で、結局冷静に考えて、時間的問題でミラドール・キリキリは諦め、一番ホテルに戻ってToDo社のバスの料金を支払い、19時発のウユニ行バスに乗るためバスターミナルへ。

27番バスはホテルの前からバスターミナルまで行ってくれるので、乗らない手は無い。

もはや慣れてきたバス乗りっぷりで乗車し、順調過ぎるーと思っていると、突然激しく道が混雑し、客が次々と降りて行った。

そして仕舞いには私1人だけになり、何と運転手から何か言われ、降りろみたいなジェスチャーをされてしまったwww

おいwwwww意味が分からんぞwwwww

 

仕方がないので降りて、徒歩でバスターミナルへ歩く。

が…3 km以上あるのでとても無理だ。

といっても仕方がない、27番バス以外の番号のバスはどんなルートを通るのか見当もつかないので、仕方がない。

しかし、フロントガラスに「TERMINAL」と書かれたバスを発見!

呼び止めて乗り込み、念の為バスターミナルの行くのかと確認すると、行くとの答えが!

よし!OK!

 

肩に重くのしかかるバックパックの重みから解放された瞬間だった。

そしてしばらくして、バスターミナルへ到着。

最初バスターミナル内部へ入ったが良く分からなかったので、近くにあるToDo社のオフィスに行ってどこに集合すれば良いのか聞くことにした。

ToDo社は地球の歩き方のマップを見ればあっさり見つかったが、問題はビル内部への入り方。

扉が開かないwww

 

同様に困った感じのヨーロッパ系外人夫婦がいて、いろいろウダウダしていたら何とか中に入ることができた。

そして3Fのオフィスへ。

 

すると!

今回の旅行で今日から合流することになっていたMさんを発見!

で、同様に合流するKはお手洗いにいるとのこと。

 

何ともフツーな感じで合流し、時間になるまでオフィスで待って、19時くらいになったら下に降りた。

するとバスも来ており、荷物を預けるとともに車内に乗り込み。

 

19時発の予定が19:40過ぎ出発になったのはボリビアクオリティだが、まぁラパスの夜景が綺麗だから良しとしよう!

まだ高度の低い満月も相俟って、最高に綺麗な光景だった。

 

そして、暖房が何故か効いていない寒い車内で車内泊し、明日を迎える!

***

WFS記事下レスポンシブ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップへ戻る