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2012年南米旅行 1日目(出国〜ブエノスアイレス到着)

2012年3月、大学院の修士課程を卒業して、いよいよ社会に飛び立つという直前の最後の春休み、「最後のモラトリアムを満喫しよう」ということで選んだのが南米への旅でした。

私の人生でもっとも楽しかった旅の記録を、当時の興奮・感動がそのまま焼きついた、旅行中に執筆した文章をそのままに公開いたします。

楽しいことはもちろん、今となっては笑い話ともいえる失敗談まで包み隠さず書いています。

 

なお、当時の文章をそのまま公開する都合上、時制は2012年3月当時であり、かつ私も24歳と若かったため、若さが垣間見える場面は少なからずあろうかと思いますがご了承ください。

 

まずは出発の日。時差の関係がありますので、1日が長く、出国からブエノスアイレス1日目までをお届けします。

 

***

2012年3月2日

「それでは」

 

帰国から48時間以内に成田へ戻ってきて、今度は南米へ向けて出国です。
一時帰国の理由は研究室。今日はB4の卒論発表後、学生みんなで飯を食べ、研究室のメンバーに見送られつつバックパック姿でダイレクトに空港へ移動ですw

いやーしかし、初日と2日目の宿をとっていないという間違った状態での出国となりました。しかも最初は一人www
海外一人も慣れてきたといっても、これまで行ったことのある国より治安が悪い上、旅行中に一箇所に留まるのではなく、激しく国境を越えて移動します。難易度はこれまでの比ではない旅。

そんなわけで、治安対策だけは敬意を払い、これまでやったことがないような可能な限り最大限の対策を施しました。
そして勿論ロンドン最終日にやったようなバカなマネはしません。

とはいえ何があってもおかしくないのが海外、さらには南米。
生きて最高の思い出とともに帰ってきます!

***

 

※2012/2/28までロンドンにも旅をしていました。これはこれで、忘れられない私の誕生日のノースロンドンダービーなど、素晴らしい思い出の残る旅です。

ロンドン最終日にやったようなバカなマネというのも、いずれ公開するかもしれません。そんなに大したことではないですがw

 

***

2012年3月3日

「ブエノスの洗礼」

 

日本を発って丸48時間、ブエノスアイレスに到着しました。
いやー日本が冬というイメージがどうしても強くて、南米は夏って言われても実感湧かなかったけれども…超暑いwww

さて、初日は何とか宿を確保しました。しかし明日は…orz
まあその次の日朝早いし、真面目に空港で寝ようかなと考え中。

しかし暑さも相俟ってビールが最高に美味い。
ではここに至るまでの話でもいたしましょうか。
今日はもう疲れたから、特に何もせず寝ようと思う。夜は出歩きたくないしこんな街w

 

まずフライト。
研究室に別れを告げて3月2日、14:25発15:30着の便でセントレアから成田へ。

成田からは3月2日17:00発、3月2日13:40着の便でヒューストンへ。
時を遡る!?なんてことはなく当然時差の関係。お陰で事前にiPhoneの予定管理アプリでこのフライトを入れるのに苦戦した…というより無理だったwww

このヒューストンってのがとんでもなく曲者で、次の便が21:00発ってことで、トランジットの待ち時間がなんと7時間以上もあったwwwながすぎwww
ガキ使の動画を観つつ、テキトーに時間を浪費。
そしていよいよブエノスアイレス行きの便が動くってことで、30分くらい前になったら搭乗。

そしていよいよ、エセイサ国際空港に到着!!!!!


▲エセイサ国際空港。夏だけあって超暑いwww

まさに南国。空港に着くなりのこの熱気は、半年前のタイ旅行を思い出すかのようだ。
さて、空港に着いて終わりではない(当然
ブエノスアイレス市街地へ行く必要がある。

大人気で行列の凄い、レートのいい両替所で米ドルをアルゼンチンペソに両替し、いよいよ足を探すために空港の外へ!!!

すると、当然のように男が目の前に現れ「タクシーはどうか?」などと声を掛けてくる。
即答で「No thank you!」。
当たり前だ。

地球の歩き方によれば、コレクティーボという、なかなか扱いが難しいバスのような乗り物が安いという。
それの乗り場は大雑把にしか書かれていないので、クソ暑い中空港を歩いて手探りで探す。
うわ、もうこの時点で異国情緒を感じる旅の気分だ。
日本なら全てが思い通りに行くのに(そもそもそんなややこしい交通手段なんてないのに)、そうはいかない。
案内板を見てもそんなコレクティーボの乗り場など載っておらん!!!(地球の歩き方も、短期滞在者は「タクシーやバスが無難」とあまり推してはいないしwww私はだからこそ「ミスって変な所に行ってしまっても構わん!絶対使ってやる!」と燃えるがw)

とにかく地球の歩き方によれば(またか)、コレクティーボの8番は、割とブエノスアイレス市街のど真ん中に行ってくれるという。
そうやってコレクティーボを探す最中、案内板を見ていたら、またも(さっきとは違う)男に声をかけられる。
その男は「35ドル(USドルだろう)持っているか?それでタクシーで市街地まで連れて行ってやる!」という。
コレクティーボに乗りたいというと、何やら意味の分からないことを言ってきて、コレクティーボの悪さを説明してきたが知ったことか。

とにかく35ドルなんて、日本円にして3,000円、確定的に高すぎるので当然サヨナラ。

空港バスも、ガイドブックによれば55ペソ(約1,100円)ってことで、やはり高い。

そんな中、ようやくそれらしい所を発見した。
8番と書かれたバスが移動していくのが見えて、その元を辿るとバス停らしき場所が!そこで待つこと十数分。

再び8番のバスが来た。
地図を見せて、ブエノスアイレス市街地中心部を指差し、この辺りに行くのか?と質問すると「行くよ。」との答え。うおおお!
「How much?」の質問にはピースサインで応えてきた。

2ペソ(≒40円)wwwwwwwwww
やすすぎwwwwwwwwww

はい確定。これに乗る以外ありえないだろう。

▲コレクティーボの内部。日本でいう普通のバスのようだ。
日射しが強く、バスの中でも持ってきたサングラスが大活躍するほど。
ガソリンの質が悪いせいか、窓から入ってくる空気もそれに伴って悪い。
まさに半年前のタイはバンコクを追憶させられる街がここブエノスアイレスだ。


▲私が乗ったコレクティーボではないけれども、大体外観はこんなノリ。ボロいw

そして、地図と照らし合わせて何となく市街地中心部まで来たと確信するとともに位置を把握したらコレクティーボを降り、宿候補へ向けて移動開始!
順調に歩いていると…突然肩を叩かれ、

「服が汚れているぞ!拭いてあげる!」

という自称ブラジル人。
見ると、ヘドロのようなものが私の体の後部に飛び散っている。

「拭いてやるから、荷物をここに置きな」

とのこと。
来たか…。 
ここで彼の言いなりになったら、とんでもないことになる。盗られる。
彼は頑なに荷物をここに置け、カメラをここに置けと言い、私に寄ってきて取ろうとしてきたが頑なに拒否した。

いわゆるケチャップ強盗というやつである。
何らかの方法でターゲットの衣服等を汚し、親切に拭いてあげるフリをして、油断したターゲットから金品を奪う。
事前の情報通りのやり方だ。
そもそもこんなヘドロ(らしき何か)が、都合良く私の後方のみに付着するわけがなかろう。

いやー情報ってのは偉大だ。
事前に情報を得ていなかったら確実にあたふたしてしまってやられていただろう。


▲汚された服とバックパック。やられた。洗っても綺麗にならない。帰国したら廃棄決定だ。

まぁ、現金等は守り切ったからよしとしよう。
やっぱり対策はしても、し過ぎるということはない。
金とパスポートは何が何でも守る。守り方は帰国後に明かします。
徹底した防犯という観点から、滞在中は同行者にすらそれを教えないつもりです。
(同行者に教える→ふとした瞬間に目線がそこにいってしまう可能性→犯罪者はそれを見逃さず追及される というのを恐れて。私はそこまで用心深いです。)

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