2012年3月、大学院の修士課程を卒業して、いよいよ社会に飛び立つという直前の最後の春休み、「最後のモラトリアムを満喫しよう」ということで選んだのが南米への旅でした。
私の人生でもっとも楽しかった旅の記録を、当時の興奮・感動がそのまま焼きついた、旅行中に執筆した文章をそのままに公開いたします。
楽しいことはもちろん、今となっては笑い話ともいえる失敗談まで包み隠さず書いています。
なお、当時の文章をそのまま公開する都合上、時制は2012年3月当時であり、かつ私も24歳と若かったため、若さが垣間見える場面は少なからずあろうかと思いますがご了承ください。
8日目。言葉を失う絶景の地、ウユニ塩湖を訪れます。
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2012年3月10日
「ウユニ塩湖」
南米を卒業旅行の地に設定したのはこのためと言っても過言ではないほど楽しみにしていた絶景の地、ウユニ塩湖。
雨季は塩湖に薄い水が張り、湖面が鏡のようになる美しい姿を見せるが、今は雨季から乾季へと移りゆく時期。果たして。
今回の旅はこれまでは1人だったけれども、天研のお姉さん2人とラパスにて合流。
そしてラパスから超寒いバスでウユニに到着、バスを降りるとすぐに…というより、バスを降りる階段を下っている最中にツアーの会社の人から声を掛けられる。
結局その人の言うがままにそのツアーに参加することに。
当初我々はウユニで2泊3日のツアーに参加する予定だったけれども、何故か塩湖の真ん中にあるホテル「プラヤ・ブランカ」に宿泊出来るのは1泊2日か3泊4日のツアーのみと言われてしまう。何故www
てなわけで1日短縮し、1泊2日でそのホテルに宿泊することにした。
プラヤ・ブランカはシャワーは無いどころか水が出ないわ、電気は無いわ、Wifiなんて言うに及ばずと、ホテルとしてのスペックは客を取るに十分たるとはいえない有様だが、塩湖の真ん中にあるという立地の関係上、夕暮れや深夜、早朝の景色を全て見ることが可能という多大なメリットがあるため、私は是非とも泊まりたいと考えていた。
もう能書きはいいからツアー談開始!!!
▲ウユニ塩湖ツアーで必ずといっていいほど連れて行かれるという電車の墓場。こんな感じでシーソーやブランコがあったりして遊べるw
そしてそれから1時間程度して、塩湖に到着。
しかし、やはり水は少なく、確かに綺麗だが思ったような景色はなかなか見えない。
とてつもなく広い塩湖をランドクルーザーで行く。
しかし、進めども水が見えてこないどころか、どんどん乾季の光景になっていく。おい!
と思いながら乗っていたら、またも徐々に水量が増えてきて…
▲来た。待ち望んだ光景が。
言葉を失う美しさ。
私の語彙力では到底表現し切れないこの風景。
というより日本語では不可能ではないだろうか。日本語にウユニ塩湖の概念はないのだから。
我々3次元に生きる者が4次元を想像できないように、日本語ではその次元を超えた何かを表現することは不可能。
▲そしてこの絶景の中での昼食が始まる。
運転手のナイスガイが椅子を並べ、食材を取り出しているところ。
▲この並んだ椅子が可愛い。
▲そして食事。いやー素晴らしいランチ。(ただし各自で取り分ける食材の中に縮れ毛が紛れ込むなどのボリビアクオリティは炸裂www)
▲お決まりの写真wこのジャンプのタイミング合わせが非常に難しかったwww
▲辺り一面水が張っている素晴らしいスポットから宿泊所への移動中は、ランドクルーザーの天井に乗って絶景を楽しむ。
ランドクルーザーの走行した軌跡もまた絶景を盛り立てる。
▲宿の人が超アバウトに教えてくれた、宿から20分くらい歩いたビュースポットにて夕暮れ時を撮影。私は他の人よりさらに歩いたお陰で素晴らしい写真が撮れた。(他のところはやや水量不足で綺麗に反射していない)
稲光もあちこちでみられた。まだまだ雨季ということなのか。
ちちなみに、2月にもここに来ていた人によれば、2月のその日は素晴らしく紅い空だったそうだ。
▲天研の合宿を髣髴とさせる、蝋燭を灯しての夕食w
▲深夜2時に起き、宿とともに南十字を撮影。南に来た証だ。
満満月に近い月で、観測には不適だったが、そのお陰で宿がしっかり写せた。
▲朝明け。例によって宿からかなり歩いた地点にて撮影。ウユニ塩湖で拝む日の出は格別。
▲2日目の最後の最後、ツアーで一緒に居合わせた人々(全員日本人w)で記念撮影!
素晴らし過ぎる景色だったので、写真多めで提供いたしました。
2日目は1日目と比べてだいぶ水量が少なく、1日で如何に干上がるかってのが良く分かった。
2日目は、完全に水が張ったポイントは無し…残念。
ここにはまた来たいです。
今度は新月を狙って、天に地に星が煌めく光景を見てみたい。
人生の夢がひとつ出来上がってしまいました。
ウユニ塩湖最高!
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