今日、ふとFacebookを開いたら、父がこんな投稿をしていました。
ほう…秋に桜か…
秋に桜と書くと普通はコスモスを連想されると思いますが、私は以下の短歌を思い出します。
秋に咲く 季節外れの 桜の花 月と一緒に 眺めてみたい
「いや、俺は短歌に詳しいけれども、そんな句聞いたことねーぞw」と思ったあなたは正しいです。
これは誰がいつ詠んだ句かというと、時は高校時代、私の意中だった同級生が詠んだ句なのです(笑)
ある国語の授業で、自分自身が詠んだ句すら全く覚えていないけれどもこの句だけ覚えています。もう15年前の青春の記憶(笑)
というわけで、秋に桜を鑑賞するのもいいものですよってことで、タイトルの通り今年の4/26〜30に「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」にも選ばれた弘前の花筏を目的にしつつ、東北をふらふらと車中泊だけで4泊5日旅した記録を振り返っていきましょう。
当時の日記がベースなので、基本的に時制は当時のものとして書いています。
1日目(2018/04/26)
今日は1日仕事をしたのち、いよいよ弘前さくらまつりに突撃し、花筏の写真を撮るという大きなミッションに向けて動き出す一番大事な1日だった。
帰宅後はテキパキと旅に必要な荷物をまとめつつ、昨日から風呂に入っていなかったので、旅行前に体を清めるべく風呂に入り、準備を整えた。
かくして19時5分前ころ、自宅を出発。
LINEを見ると、会社同期から連絡が入っており、今日同期仲間であごすけ(上越市の有名なラーメン屋)に行くことになっているので一緒に来ないかと聞かれたが、青森に行くからゴメン!とお断り。
代わりに同じ新潟県長岡市の名店「麺の風 祥気」の営業時間内(平日は20:30まで)に間に合わせるべく長岡ICまで高速でブッ飛ばして、たったこれだけの区間で1,940円という信じられない料金を徴収されつつ店に駆け込んだ。
そして高速料金の方が遥かに高い鶏塩担々麺をいただいた。
食後は、上越から弘前に向かう途中にあって、24時間Wi-Fi利用可な秋田県内の道の駅ということで事前にターゲットとして浮上していた、道の駅しょうわorかみこあにを目指した。
まずは手前の道の駅しょうわを目指すことに。
20時過ぎに祥気を出て、Googleマップで経路探索したところ、なんとGoogle先生の予想到着時刻が何と2:50www
アホかよwと思いつつ、先生の案内する、信号の少ない広域農道メインの道で新潟市付近まで行き、新潟市付近からはバイパスのおかげで完全に高速道路状態、そしてバイパス後も東北地方らしく、下道だけれどもほぼ高速道路って感じで、距離の割にはガンガン進めて気分が良かった。
結局Google先生の予想到着時刻よりトータルで1時間くらい縮めただろうか。
途中は道の駅笹川流れ(普通に鉄道の駅も兼ねていて、よく分からず戸惑ったが)のトイレにて用を足しがてら歯を磨き、休憩は最小限にしつつ道の駅しょうわに到着したのだが…。
パスワードでロックされているWi-Fiしか見つからず、夜中にパスワードが分かるものも見つからなかったので、急遽もう1つのかみこあにに行くことにした。
結局こちらでは、パスワード「00000000」という非常に単純なネットワークが見つかり、速度も、そして駐車場まで飛んでいるという点も問題なさそうだったので、ひとまずここでビールを飲んで仮眠をした。
そしてたった1時間の仮眠ののち、4時に目覚ましに叩き起こされるのであった。
2日目(2018/04/27)
今日は道の駅かみこあにで1時間のみの仮眠をとったのち、EL準決勝ファーストレグのアーセナルvsアトレティコを観戦するところから始まった。
4:00にiPhoneのアラームが鳴って叩き起こされ、Macを起動して早速アーセナルの試合を観戦開始。
▲solar puff(ソーラーパフ)をライトに使いつつ、車内でMacを広げて、道の駅のWi-Fiでいざ観戦!
開始早々、アトレティコのシメ・ヴルサリコという初めて名前聞いた選手が危険なタックルをしてイエローカード。
さらに前半10分、またも足の裏を見せてのタックルで2枚目のイエロー、そして早々に退場となったwww
うはwwwこれは楽勝だろwwwと思ったのだが…。
退場前からアーセナルはポゼッションも高く終始押し気味だったが、決定機を決めきれない。
そうやっている間にアトレティコの堅守に点が取れる気がしなくなってきて、前半は0–0で終了。
後半、俺がいよいよ睡眠不足の影響で意識が朦朧とし始めた。
しかし61分、よくわからないうちによく分からないままラカゼットが待望の先制点を決めた。
確かヘッドだったと思う。
その後も眠気と闘い続けていたら、何やら騒がしいと思ったらグリーズマンに決められ1–1の同点にされてしまった。
アウェーゴールを献上してのドロー。痛すぎるドロー。
あまりに眠すぎて、単なる悪夢じゃないかと思いながら、試合終了後に本格的な二度寝。
が、ワークマンの防寒着+寝袋のコンビは対夜には最強のお供だが、日が出てくると車自体の温室効果もあってクソ暑くなって目が覚めた。
そして目が覚めて早速Yahoo!のEL結果を見たが…
1–1だった。
あれは夢ではなかったらしい。
ただ、今は旅行中。そんなことで一喜一憂していられないため、まずは弘前を目指す。
そして、そろそろ給油もしてきたいところ。
と思いつつ、東北はやっぱりガソリンたけーなーとか思いながら走っていたら全然給油するに至らず、結局弘前市街手前のエッソ大鰐弘前インターSSに入った。
550 km近く走って、27.62 Lの給油。
やはり、ほとんど高速道路みたいな下道を走ってきたらからか、リッター20 kmという驚異的な燃費でここまでくることができた。
142円/Lで、3,922円と、何と昨日の上越~長岡間の1,940円のたった2倍で青森県まで来てしまった。
やっぱりメッチャクチャ安い。が、メッチャクチャハードw
そしてガソリンを入れて安心したところで、ネット上で見つけた平成27年度のパンフにあった、弘前駅東のさくら野とかいう辺りの臨時駐車場を目指して北上したのだが…。
今年はその駐車場も、会場へのシャトルバスもありません、とのことw
代わりに、弘前公園から見て北西の富士見橋臨時駐車場へ。
川原の適当なスペースに400台くらい入るらしい。
余裕でスペースもあったのであっさり停めて、歩いて会場を目指した。
喉が渇いていたので、道中のローソンに入ってグリーンスムージーでも購入…って、あれ!?
リクルートカードプラス(先ほど給油したときのクレジットカード)が、財布に入っていない!?
やべぇ。マジでやべぇ。
これは本格的にやってしまったかもしれない。
先ほど給油した時には確実に使ったはずであり、考えられるのはガソリンスタンドに忘れてきたか、車に単にレシートか何かと一緒に放置されているか。
どちらにしても、かなりマズい展開なので、折角ここまで歩いたのに…とは思いつつも車まで戻り、慌ててカードを探した。
が、どうしても見つからなかったため、レシートにあった電話番号に電話してみた。
すると、まさに特徴の合致する黒のカードで末尾が****で名前が俺というカードが届いていたようで、日本の平和さに安心するとともに、今日中に必ず取りに行く旨を伝えた。
いやー命拾いした。
まさかのここでカードを止める連絡を人生初めて行うことになるかと思ったわ。
本当に危ないところだった。
というわけで安心したのち、今日の夕食をとる場所として、弘前東栄ホテルの1Fに入っているという、ホテル併設の店と見くびってはいけないという評判の「郷土料理の店 あば」に電話。
まぁ人気店なので当然予約でいっぱいだったのだが、前のお客さんが帰り次第電話をくれるということになり、ありがたくそうさせてもらうことにした。
ってなわけで、命拾いして、しかも今夜の夕食も決まり安心した後は早速見ごろの花筏を楽しみ、続いてねぷた村で昼食。
3,900円の大間のマグロの赤身、中トロ、大トロが三役揃い踏みした三種丼と、さらに生ビールを注文。
青森大満喫!非常に美味しくいただきました。
それからはまず公園のお堀を一周していろいろなところで写真を撮って回った。
一番良かったのは岩木山を背後にして撮れる、ねぷた村の近くのお堀かな。
▲こんな感じ。どうやらこのお堀は結構流動的のようで、時間帯によって花筏の面積が全然違った。今日見た中では一番面積が大きかった時間帯の写真。
▲散々歩き回ったので、ねぷた村でりんごシャーベットもいただいた。歩き回った体に染み渡る。
続いて、園内に入って、310円の入場料も払い、今だけの位置にある本丸に入ったり、写真を撮ったりと楽しんだ。
もう本当にやれることはやり尽くした…今日は何時間と歩きすぎてヘトヘトという状態になり、いい時間になったところで、改めて駐車場まで戻って、クレジットカード奪還に向けて先述のガソリンスタンドへ。
そして無事にカード奪還。
ふ~…。助かった。日本が平和な国で良かった。
そしてさらに、白馬龍神温泉という長野か和歌山か!?と言いたくなるような名前の温泉がそこからすぐ近くの弘前市郊外にあったため、そちらに向かった。
350円という安い入湯料だったが、代わりにロッカーは言わないと鍵が出てこなくて、シャンプーもボディーソープもなし、ドライヤーは有料というなかなか斬新な銭湯だった。
しかも、露天風呂は冬季やっていないとのことで、桜が咲き乱れ、どう考えても春が来たと思うのだが冬季という括りらしく、露天風呂に入れなかった。
湯シャンやらで体を清めた後は、浴槽へ。
浴槽の周りは温泉の成分でカッパドキア状態になっていたが、それほど強烈な源泉かけ流しの温泉はこれまた熱くて格別だった。
さらにミストサウナで汗を流し、あがる前に再度風呂に入って、気持ちよかったとこの場を退散。
再び弘前市中心部を目指した。
ガソリンスタンドに向かう時に、敢えて混んでいる市内を走っていた時に見定めていた、24時間最大料金400円の駐車場を今夜の寝床にすることにした。
そこまで車で行く前に、だいぶ時間があったので近くのセブンでWifiを供給してもらいつつ、いろいろと調べ物をした。
明日は秋田で泊まることにして、居酒屋は「酒庵 田なか」という店を18時から予約。
段々と日が暮れて、暗くなって夜桜が楽しめるくらいの時間になったところでその駐車場へ行き、車を停めて、カメラと三脚片手に再び弘前公園へ。
夜もまた公園を一周するつもりだったが、19:45くらいという相当早い時間に「あば」から席が空きましたとの連絡を受けた。
その時、まだ弘前市立観光館のトイレにてふんばっていたのだが、当然春陽橋からの眺めも含めて、高田と並んで日本三大夜桜のひとつに数えられる弘前の夜桜もいろいろと撮りたかったので、30分くらい遅れるかもしれませんと伝えて撮影を継続。
まぁ、30分程度の遅れで済むはずはなかったのだがw
そして、撮るだけ撮ったらダッシュで「あば」へ。
あばでは、走って汗ばんだお陰で、最高にビールが美味かった。
▲ソイの刺身。コリコリ感ある歯ごたえと淡白な味わいで、実に美味い。
▲銀ダラの幽庵。もう何も言うことはないですね。
▲平舘産岩もずく酢。柔らかくて、粘り気が多く、シャキシャキとした歯応え。
▲マトウダイの刺身。マトウダイは柔らかくて甘みと旨み濃厚な、白身魚の優等生というべき刺身。うまい。
▲店名を冠した純米酒。直前に飲んだ純米大吟醸が美味すぎてそれと比べると霞んでしまったのがもったいなかった。そして何より酔いが回って味覚がバグってしまっていたw
▲締めはアブラメの刺身!愛知だとアイナメと呼ばれているかな。個人的には(三河弁でいう)こわい皮が付いて出てきたのは納得いかんけど、身は柔らかくて甘くて言うことなし。身の回りが白いのは軽く湯通ししたんだろうけどこれもgood。
どれもこれもいと美味し。
いやーやっぱり噂通り素晴らしい店でしたわ「あば」。
大満足してこの店を後にし、23:00までライトアップしているというので、酔った状態だけれども人の少ない深夜ならばいい写真が撮れるのでは!と、再び弘前公園まで走った。
予想通り人は少なかったので、撮影スポットでの順番待ちに巻き込まれることなくパシャパシャ。
とやっていたら、ある瞬間に完全に消灯。
間一髪だったけれどもいい写真が撮れた。本当に走って来て良かったよ…。キツかったけど。
一番良かったのが本記事のアイキャッチ画像のこちら。
▲桜並木の下はピンクの絨毯。
一体今日どれほど歩き、走ったことだろう。
最後に、酒の後体を冷ます目的でローソンでBIGなスイカバーを購入し、帰り道で食べた。
そして歯も磨きつつ歩き、近くにあった適当なコンビニで口をすすいで今日1日の過程がすべて終了。
駐車場に戻り、昨日と同じくワークマンの防寒着+寝袋のコンビで、快適な眠りについた。
3日目(2018/04/28)
今日は弘前市内のコインパーキングで目覚めてから、まず早朝の弘前城のお堀やらの花筏を楽しんだ。
朝6時台でもお客さんは結構な数うろうろしていた。
多くはやはりカメラを向けて思い思いに写真を撮っていたが、今日は早朝ながら、岩木山が早々に霞んでしまっていたのが痛かったか。
すっきりクリアだったらいい写真が撮れただろうになぁ。
そして、そうこうして車に戻り、近くのローソンのwifiを借りて今日のプランを練っていたら、弘前市役所屋上の開放時刻である9時近くになった。
花見の時期限定で市役所屋上が開放され、高いところから桜と岩木山を眺めることができるというこの粋な計らい、ぜひ一目見ておきたかった。
かくして近くの駐車場を探して彷徨ったが、まさかの市役所の駐車場が誰でも入車後1時間なら無料らしい。
しかもその後も100円/30分なので、弘前で軽く花見して出ていくっていう観光客には、その辺の個人がやっている、談合したかのようにどこでも同じ値段で1日千円というボッタクリ価格の駐車場よりも、圧倒的にこちらがお得だろう。
そして今回の俺の目的はただ屋上から桜と岩木山を見て撮るだけであり、どう考えても1時間以上かかるはずがない用事なので、喜んでそちらに向かった。
▲誰もいない、閑散として静かな休日の庁舎を通って屋上に向かう。この光景を間近で見られたのは、いい具合に非日常だった。
▲屋上からの光景。特に一面桜の景色が拝めるとかそういうことはなくて、思っていたよりはショボかった眺めにちょっとガッカリしつつも、レアリティの高い光景を楽しんだ。
さて、今日は秋田の「酒庵 田なか」が夜の楽しみ。
秋田市まで南下しつつ観光するルートを考え、とりあえず昨日の夜散々弘前を駆け回って汗じっとり、体がベタついているので、温泉で体を清めることにした。
行き先は一番好きな野湯である「奥奥八九郎温泉」!
Google先生の指示に従い、過去に訪れた時のことを思い出して「ああこんな感じの景色だったなぁ!」と思いながら車を進めていったが、直前の砂利道で問題発生。
まさかのGoogle先生の情報が誤っており、しかもGoogleマップ公式の表示からは「奥奥八九郎温泉」という表示自体がそもそも消えてしまっていた。
一応目的地として設定ができたのだが、最後の最後の分岐で正しくは左のところを右に案内され、微妙に崖崩れして大きめの石がゴロゴロしていた地帯を必死で切り抜け(車の下に石がぶつかる音が聞こえまくって怖かった)、やっと先に行ったと思ったら完全に川が道を塞いでいた。
洗い越しにも程があるだろwwwと思いつつ、どう考えても先に進める気がしないが、かと言って転回するスペースもなく、何と先ほどの分岐から、石ゴロゴロ地帯を含むそこそこの距離をバックで戻ることになってしまった。うへぇ。
やっとの思いで戻り、分岐に車を停めて、そこから歩くか…と思っていると、ある若い男性から声を掛けられた。
「奥八九郎温泉ってどこにあるか分かりますか?」と聞かれたが、よくよく考えたら、奥奥ではなく奥のほうには行ったことがない。
「すみませんが、分かりません、ちょっと先の分岐を左に入ったところだったはずですが…」と答えたが、まさにその場所にその方がマーキングしていて、さっき川沿いを歩いてきたけれども見つからなかったんですよね、と話していた。
逆に、正しい奥奥八九郎温泉の行き方を教えてもらい、その分岐から左に行けば2分くらいのところにありますよ、とのこと。テイクだけしていただいてギブができなかった(笑)
確かに見覚えのある、妙に開けた川沿いの気持ちよい道を走ったところ、かの析出物台地が姿を現した!
そして今日は誰もいない!(さっきの男性も誰もいなかった時に入ったらしい)
逆に、対熊という観点からすると誰もいないのは少々心細いが、何はともあれマッパになって温泉へ!
やはりお湯が噴出している湯舟はいきなり入るには熱かったので、まずはちょっと分岐した先の小さめの湯舟へ。(上の写真で手前のほう)
次に、二番目の湯舟に入り、最後に天然ジャグジーのメインの湯舟にちょっと浸かった。
いやー素晴らしい温泉だった。
開放感溢れるロケーション、開けた光景に青空、大自然の中の温泉を独占している!
「気持ちいい~!」というフレーズが自然と出てきた。
▲気持ち良くても、一応こんな看板があるので自己責任で。
最高に気持ちよくなって、続いてはきりたんぽ本場の地の大館市で秋田県内で最高の食べログ評価(4.01点)を受けるきりたんぽの名店、「昔のきりたんぽや」へ。
店に入って席に着くと、もはやメニューという概念がなく、「じゃあ一人前でよろしいでしょうか?」と聞かれて「はい」との返答で、オーダーが完了するシステムw
まず最初に山芋と謎の魚卵っぽいものや、漬物、酢の物が出てきた。
そうこうしていると、じきに熱々のきりたんぽ鍋がやってきた。
う、うめぇ…!
薄味で優しいながらも、比内地鶏の出汁の力強さがはっきり感じられた。
当然ながら汁も完全に飲み干した。
あー美味しかった。ごちそうさまでした。
大満足の後は、いよいよ秋田市を目指した。
ところで、きりたんぽを食べてから秋田市までの間は、初日に車中泊した「道の駅・かみこあに」を通るわけですよ。
この道の駅、「秋田杉とコアニチドリの里」というサブタイトルみたいなものがついていて、前者の秋田杉ってのは普通に秋田産の杉ってことくらい誰でも分かるけれども、後者のコアニチドリって何!?ってなったわけですよ。
「チドリの焼き鳥とかおいしいのかな🤤」とか思って向かったわけなんですよね←食べることしか考えていない人
▲頭の中の想像図。チドリ。(出典:Wikipedia)
そして道の駅に到着し、焼き鳥コーナーは…とか思いながら探していたらですね…
道の駅内の張り紙で衝撃の事実を知ってしまいました。
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▲現実。コアニチドリ。(出典:Wikipedia)
ハァ!?😱
焼き鳥どうこうの問題ではなくて、生物学上の分類でそもそも植物界と動物界って時点で類を異にするという衝撃的事実。
ひとつ、賢くなりました…
とまぁ現実に戻り、改めて秋田へ。
お楽しみの夜までは少々時間があったため、秋田市の08COFFEE(ゼロハチコーヒー)という店でお茶しつつ、日記を書くなどして時間を潰そうという算段だった。
予定通り08COFFEEに入店し、「ふきのとう」なる名前を付けられたブレンドコーヒーを注文。
店内唯一の電源をお借りしつつ、これからどうするか考えた。
せっかく秋田に来たんだから、美人を見て帰りたいな〜というスケベ心で「秋田美人 出会い方」とかで検索していたら、やはりGoogle先生は答えてくれたw
とりあえず駅前のオーパやフォンテといったところには、若い女性が集まるというのでそちらへ向かうことにした。
非常に不純な動機であるw
さらに検索の結果、大町のあたりが秋田の繁華街であることが判明し、この辺りで二次会三次会をしつつ、秋田美女と出会えそうな場所を探した。
以上の結果から、大町近くで大町~秋田駅との間にある、ちょっと路地に入った安めのコインパーキングを探して、今日の寝床にすることに決めた。
そしてさらに、調べ物の過程で、夕食の会場である「酒庵 田なか」が想像以上に遠かったことも判明。
歩くにも5 kmくらいはありそうで、これを往復ってのはなかなかにハードだし時間も惜しい。
…ということを考えていた末、バスがあるやんという発想に至り、見知らぬ土地でのバスというなかなか難しいことにチャレンジすることにした。
こうしなければ旅人ではない。
とりあえず、店の近くの八橋大畑という交差点付近のバス停が店に近そうだったので、秋田駅西口からそちらに伸びるバスを調べた結果、17:45発のバスが丁度よさそうだった。
18時からお店の予約をしていたので、それで行こう。
それまでは秋田美人探し、っと。
というわけで車を走らせ、16:40に、今回の目的に適した、24時間最大700円のイイ感じのパーキングが見つかったので、駐車。
そして早速秋田駅方面まで歩いた。
まずオーパを一通りぐるぐるして、続いてフォンテへ。
「秋田住みたいなぁ」とか思わされて癒された(笑)
そして3Fの100均「Seria」でトラベルコーナーがあり、いろいろと便利なものが並べられていたので見入ってしまった。
結局、USB-Cの充電ケーブルと、泡立った状態で出てくるというポンプ、ワックスを入れるのに丁度よさそうなアルミケースの3点を購入した。
そして、そうこうしていたら17:40になっていたので、慌ててバス乗り場へ。
事前に調べていたとおり、4番線乗り場に停まっていた110号線のバスに乗り込んだ。
本当に方面が合っているか少々心配なところではあったものの、無事に八橋大畑に到着。
ここでバスを降りて、「酒庵 田なか」を目指した。
歩くこと500 mほどで店に到着。
というわけで、早速店内へ。
今日は3,000円のおまかせコースを頼んであって、それに加えて適当にお酒を頼んでいった。
まずは、店に入った時点でお通しでお出迎え。
ただ、並のお通しではない。
そのどれもが店主の強いこだわりを放っている逸品ばかり。
お酒が進む進む。
▲続いては(何の魚か覚えていないが)お吸い物。これもまたよ〜く出汁が出ていて絶品。
▲ついに日本酒を追加。基本的に辛口のお酒をオーダー。
▲途中でサラダが出てきたけれども、このドレッシングも日本酒に合う和風の(恐らく手作りの)ものだった。非常に手が込んでいる。
▲出た!刺し盛り!これぞ日本酒のお供。真ん中奥のオレンジ色の身はこの店自慢のサクラマス。サクラマスの刺身が美味し過ぎて言葉にならない。トロンとした甘いこの身。形容のしがたい、かつて食べたことがない味。
▲(何の魚か覚えていないが)お吸い物2。こんなに出てきていいんですか!?
▲お酒を追加…
▲サクラマスのバッケ味噌焼き。バッケ味噌はフキノトウと味噌を混ぜたものらしい。味噌単品でもフキノトウの独特の風味を感じられて最高に美味だしこれだけで日本酒いけるが、サクラマスがこれまた本当に味が濃厚でうまい!!!逆に濃厚で塩味も強いから、ビールに合いそう。
▲天ぷらまで!本当に3,000円でいいんですか!?山菜の天ぷら大好きです。
▲美味しかったからさらにお酒を追加。
▲最後は手打ち蕎麦。蕎麦だけはごめんなさい、私の舌が肥えすぎていて、この店も悪くはないですが満足はできませんでした。
しかしまぁ、どれをとっても格別に美味かった。
何だこの店は。
ネットのレビューを見てみると、主人はここ秋田で食べログ4点台で随一の評価を受ける居酒屋「酒盃」で修行をした過去があるという。
確かに本当にどの料理も完璧に日本酒に合わせるために用意されたという感じの、文句のないものばかりだった。
サクラマスの蕗味噌焼きが中でも一番美味かったけれども、お通しやら何やらとにかく隙がない店だった。
生大&日本酒3合も加え、このクオリティの肴を存分に楽しんでお会計は6,300円。
もはや信じられないレベル。
大満足したが、やはり昼間に調べた通り、秋田美人と出会いたかったため、とりあえずそれから二軒目に「ザ・バー1980」へ。
ここでは、サッパリした柑橘系のカクテルやらとともに、お通しにしてはレベルの高いトマト煮とクラッカーをいただいた。
が、カウンター席に秋田美人は残念ながらおらず、オッサンが横にいるだけだったので、期待はできないと思って早々に店を出た。
ふらふら回った末、やっぱり出会いは厳しそうだな~と思い始め、3軒目は最後に「川反軒」という店で、名物の鶏ぼーんと、鶏料理に合うという白ワインだけをいただいた。
▲白ワインとお通し。
▲この豆腐がいい感じだった。
▲鶏ぼーん。非常にスパイシーながら、よーく鶏の味がする旨味が詰まった脂が皿にこぼれ落ちていて、これに肉を浸して食べると最高の気分になれた。
ここではこれだけしか食べなかったので、お通し代込みでお会計は1,868円。平和的な値段である。
その後は歯を磨き、コンビニで口をすすいで車へ戻って就寝。
4日目(2018/04/29)
今日は朝、秋田市内のコインパーキングで目が覚めた。
やはり寝袋の力は本当に偉大だ。
こんな狭いマーチでも、5,6時間平気でぶっ通しで眠ることができた。
昨日も同様だったが、家の布団で寝た時と何ら変わらない体力の回復具合。
いや、むしろ目覚めの良さはこちらの方が上かもしれない。
さて、そろそろ出発するか、と車を出て、精算機に向かった。
ふむ、700円だったよな。
とここで、財布の中身を見てびっくり仰天。
700円必要な状況の中で、何と財布は万札だけが満々としているが、このコインパーキングの精算に必要な千円札は1枚もない。
小銭は700円はあるのだが、10円玉以上の硬貨でとなると690円しかないwww
最悪の展開である。旅では特に、お札は崩して持つのは鉄則であり、時として「細かいのありますか?」とレジで聞かれて、多少細かいお金があっても、心を鬼にして万札を出すといったことも必要だと思う。
これは本当に大失態だった。
10円に泣くとはまさにこのこと。
10円くらい、どっかに落ちていないか…と、自販機の下などを探すという貧乏くさい行為をした。
ポケモンではよく、隠しアイテムをAボタンで見つけるということをしているが、これはまさにこんなことをしているのだろうか。
結局そんな都合よくホイホイお金が落ちているわけもなく、最寄のローソンまで歩いた。
そして用をたして、165円の抹茶シュークリームを10,065円払い、9,900円を得て、駐車場に戻った。
700円を払って無事に精算を完了させ、先ほどのローソンに行ってwifiの環境を得た。
今日はどうしようと考え、とりあえず体がベタついているので汗を流したいと考え、結局山形県鶴岡市のあつみ温泉にある「萬国屋」に行くことにした。
というわけで、行きは真っ暗で景色を楽しむもへったくれもなかった国道7号線を南下開始。
しばらく走ったのち、 道の駅 岩城に一瞬寄ってトイレを利用。
朝早いせいか、何か食事ができるような感じはなかった。
そしてその後、さらにもうちょい南の道の駅 にしめにも入り、wifiの環境を得て、ひとまず休憩スペースで腰かけて、ゆっくりと溜まった日記を執筆。
ある程度書いた後、その後は着いた時には準備すらしていなかった屋台っぽい売店が稼働しており、焼き鳥(恐らく塩を振り忘れられていたw)と豚角煮入りちまきをいただいた。
▲豚角煮がごろん、と!
その後は、道の駅の隣に見事な菜の花の畑があったので、写真撮影。
菜の花迷路という名称で、まさに迷路のようにグネグネと曲がる道が畑の中にあったようだが、俺はただ一番出口に近いところから写真を撮ったのみで、ここを歩き回るのは時間的都合で断念した。
しかしここで油を売り過ぎたのか、今日ここで風呂に入ろう、と決めていた、山形県鶴岡市南部の「あつみ温泉 萬国館」へのGoogle先生が示す予定到着時刻は13:22。
14:30までが入浴可能時間帯で、さらに13:30までに入館手続きをしなければならないというからさあ大変。
それからは一心不乱に車を走らせたのであった。
当然ながらノンストップで運転し、無事に何とか13:20に到着。
途中、クッソ遅いトラックが前にいて阻まれた時はどうなるかと思ったぜ…。
そして、やや遠回りしてしまった感はあるが、駐車場からやや離れたフロントにて日帰り入浴を申し込んだ。
14:00までに出ていただきますが大丈夫ですか?と聞かれた。
が、まぁ男だし30分もあれば余裕だろうと思ってOKした。
で、実際30分で余裕だった(笑)
1,000円も取られる高い日帰り入浴だから、さぞかしすごい風呂なんだろうと思ったが、建物や風呂に至るまでの廊下はなかなか凄かったものの、残念ながら風呂自体は1,000円の価値を感じなかったw
とはいえ、源泉掛け流しの露天風呂はなかなかに良かったとは思う。
というわけで満足いった後、フロントでしばしiPhoneとMBPをネットに繋いで、今後の行動計画を検討した。
結局いろいろ考えた末、今日中に新潟市内にまで戻ることにした。
居酒屋訪問先は、新潟市内で随一の高評価を受ける「越後一会 十郎」をチョイス。
予約を取れるか分からないが、もう見切り発車で南下開始。
途中、16時半頃電話をして、何とか今日潜り込めるか聞いてみたところ、無事に予約を取ることができた。
というわけでありがたく17:30から予約を取らせてもらい、店へ急いだ。
基本的に道中は快適だったのだが、新潟市内の7号バイパスでGoogleマップの道路が真っ赤になっているところがあった。
そこを回避するために一旦バイパスを降りたのだが、結果的にこれが悪手になった可能性があった。
というのも、今日は競馬の開催された日で、競馬関連の渋滞がどこでも発生していた。
どんどん遅れていく予想到着時刻…。
やられた。
イライラしながらも何とか脱出に成功し、再び渋滞から解放されて移動を再開できたが、今度は7号と8号のクロスするあの魔境で嵌った。
▲超初見殺しの道路(笑)ただ大きい道路が交差するだけなのに、なんでこうも分かりづらいのか。
この片道3車線か4車線ある道路を、立体交差ではなく横切って右折しなければならない箇所は個人的にMVP級だと思う(笑)慢性的な渋滞の原因になっている…。
改めて設計者を呼び出して小一時間問い詰めたいレベル(笑)
とはいえ、そう言っていても仕方がないため、気を取り直して北方面に進路を戻して新潟駅北西の十郎のあたりへ。
そして、何とか今夜の宿(?)として、十郎のすぐ向かいといってもいい場所にあるコインパーキングを見つけた。
最大料金1,200円/12時間と、昨日一昨日と比べるとクッソ高い。
これは流石に新潟市のクオリティといったところか。
一応、奥2つは100円引きで1,100円/12時間になるようだった。
俺はここで車中泊するつもりなので、むしろ通りから遠くなる奥側は好都合であり、有難く奥から2番目にさせてもらった。
車を停めた後は、即十郎へ。
十郎で驚いたのは、季節ごとにいろいろその時期の限定の日本酒を置いてあったことだが、それが何と上越市の頚城酒造の酒もあったことだ。
正直言って、頚城酒造の酒は本当に美味いと思う。
ってわけで新潟県に帰ってきたけれども相変わらず美味いもの食べまくるぜ〜
▲手始めにソラマメ。
▲地鶏炙り。
▲〆サバ。
▲のどぐろ刺。
▲山菜天ぷら。
▲のどぐろ茶漬け。
▲めちゃくちゃ美味しかったからアップで。
▲骨も香ばしくて美味!
ご覧のとおり好きなモノをガンガン頼んでガンガン飲んで、21時頃店を出た。いや〜最高っす新潟も。
その後歯を磨いてローソンで口をすすいで、深夜24:30~マンUvsアーセナルの伝統の一戦、アーセナルがヴェンゲル監督で臨むラストマッチに備え、仮眠を開始。
5日目(2018/04/30)
今日は新潟市内中心部のコインパーキングにて、仮眠から目覚めるところから1日がスタート。
流石に今日で4日連続となる車中泊に、体は疲労の色を隠せないらしい。
悲しいことに、24:30キックオフのマンUvsアーセナルの一戦を寝過ごしてしまった。
もう前半が終了したであろう25:30頃本格的に目が覚めて、駐車場から野良電波を拾っての観戦を試みるが、観戦できるような都合のいいwifiは飛んでおらず、諦めて車の外に出ることにした。
新潟市ほどデカい都市なら、どっかスポーツバーはないだろうか。
そういう気持ち半分、諦め半分で新潟駅前を彷徨った。
海外サッカーをいかにも放映していそうなアイリッシュパブ「The Liffey Tavern」の前を通った。
仮眠前に下見した時は25:00閉店になっていたから完全に諦めていたのだが、前を通ったらバリバリ営業中で、しかもマンUvsガナの試合をやっているではないか!!!
しかも前半途中経過を見た時点では1–0で負けていたが、1–1に追い付いていた!
これは観るしかない、ということで迷わず店内に入り、カウンター席に通されてひたすら1Pintのキルケニーとともに観戦。
しかし結局、試合終了間際にヘッドで追加点を決められて2–1と負けて、今期マンチェスター勢にはリーグ戦0勝4敗と完膚なきまでに叩きのめされたが、まぁアーセナルらしかったな。
試合前にはヴェンゲルにファーガソンから銀のカップの贈り物があったようで、その粋な演出にヴェンゲルが喜ぶというセレモニーがあったらしい。
それを観られなかったのは残念だが、旅行中のことにつき仕方がないだろう。
▲抱擁ヴェンゲル。
▲ありがとうヴェンゲル。
というわけで途中から完全にグルメレビューになってしまったけれども、これにて旅は終了。
後は再び車で寝て、上越までチンタラと帰ったのみでしたとさ。
あ〜今回もいい旅だった!