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神アプリ「BetterTouchTool(BTT)」でMacを最強にする設定まとめ

初めてWindowsからMacに移行して驚いたのは、やはりそのトラックパッドです。

マウスが不要という話を聞いて「ホントかよ」と思っていたのだけれども、なるほど確かに使ってみれば何となくそれも分かる気がしました。

通常、マウス操作をするなり、ショートカットキーを使うなりが必要だった動作、たとえばブラウザの「戻る」動作について、トラックパッドのジェスチャーで実現できてしまうからです。

が、あくまでOSで標準でついているジェスチャーの割り当てだけでは、トラックパッドの真の実力を発揮できてはいないようでした。

そんなトラックパッドの真の実力を発揮させるためのパーツ、それこそがアプリ「BetterTouchTool」です。

ネット上のいろいろなブログを見ても、Macを使っている人は100%導入しているというのがこのアプリです。

支持率100%という政治の世界では考えられない事象も、この魔法の前では現実となります。

一度使ったら、もうこれなしの生活は考えられません。

というわけで、BetterTouchToolにてOS標準で割り当て不可なジェスチャーをさまざまな動作に割り当て、トラックパッドの実力を100%発揮、神の領域へと昇華させてみましょう。

ここでは、導入法の詳細と、私が使っている設定を公開します。

また、これはMac上の仮想マシンでWindowsを動かしている私のようなユーザーのみ当てはまる話にはなりますが、BetterTouchToolの凄い点としてParallels Desktopで動かしているWindowsアプリも、Coherenceモードであれば、割り当てた動作が使えるということも挙げられます。

つまり、WindowsマシンよりもWindowsを快適に動かせてしまうという、Macを神たらしめる所以になります。

導入

以下のBetterTouchTool公式サイトからダウンロードできます。

細かい導入手順は日々変化するので更新が追いつかないため、ここでは省略します。詳細はググってください。。

基本設定

ジェスチャーを設定する前に、基本設定を行っていきましょう。本項では、私の設定を紹介いたします。

標準設定

メニューバーの[BetterTouchTool]→[環境設定]を選択します。

まず、[標準設定]の[ベーシック]です。

これを以下のように変更しました。

  1. 「PCの立ち上げ時にBetterTouchToolを起動する」にチェック
  2. 「自動更新チェックを有効にする」にチェック
  3. 「トラックパッドの速度設定」の値を3から14へ(最大)

続いて、[標準設定]の[ユーザーインターフェース]です。

メニューバーにアイコンが表示されている必要性を感じませんでしたので、「メニューバーのアイコンを表示」のチェックを外しました。

後述の「メニューバーをスッキリするBarTenderライクな設定」でご紹介する事項を実現するのに、メニューバーにBetterTouchToolがあることが必須なので、やはりメニューバーにアイコンは表示させることにしました。

高度な設定

[高度な設定]の[トラックパッド]についても私の設定を公開していきます。

[スワイプ]タブを選択し、以下の通り、「2 / 3 / 4本指のスワイプ感度:」の値をすべて0.1にします。

この設定により、スワイプがほんの少し動かしただけで反応するようになり、指の疲れが大幅に低減します。

なお、小さくしすぎて0にすると左右の3本指でのスワイプが効かなくなるなどの不具合が発生するため、私はいろいろ試行錯誤してちょうど良いと感じた0.1という値を採用しています。

最後に[タップ]タブの設定です。

先ほどのスワイプの設定同様、非常に弱いタッチでもタップを受け付けてくれるようにするため、「3本と4本指のタップに必要な圧力:」の値を0にします。

アプリ毎の設定(Macアプリ編)

BetterTouchToolの凄いところは、アプリ毎に、トラックパッドはもちろん、ショートカットやTouchBarの設定ができることです。

これを用いて、アプリ間で同じようなアクションは同じジェスチャーを割り当てることを基本としつつ、Macを究極的に便利にするための設定をしていきます。

本項および次のParallels環境でのWindowsアプリの設定では、(少しの)キーボードショートカットとトラックパッドについて、私の設定をご紹介していきます。

私の設定方法が絶対とは限りませんが、「こんな動作を登録しているのか」などと参考にしていただければ幸いです。

すべてのアプリ

OS全域で通用する設定をしたいとき、「すべてのアプリ」を選択して設定します。

なお、私が試してみたところ、「すべてのアプリ」とその他アプリの設定のトリガーが重複した場合、その他アプリ側で割り当てたアクションが優先されるようです。

キーボードショートカット

さて、まずはWindowsで非常に便利なショートカット、Win + Eで新規エクスプローラーを開く動作を真似たショートカットを作成したいと思います。

Macには似たようなショートカットが存在しませんが、同様にCommand (⌘) + Eで新規Finderを開けるようにショートカットに割り当てます。

また、BetterTouchToolにはクリップボードの履歴機能も存在するため、それを呼び出すキーボードショートカットも割り当てておきましょう。

最終的に、キーボードショートカットはこんな設定になります。

ショートカット アクション 備考
Command (⌘) + E Send Command (⌘) + N to Finder 新規ファインダーを開く
Command (⌘) + . クリップボード/ペーストボードの履歴を表示

Command (⌘) + Eは一体何をしているかというと、「Finderがアクティブな状態でCommand (⌘) + Nを送ると、新規ウィンドウを表示させるショートカット」を利用したものです。

BetterTouchToolは、特定のショートカットを特定のアプリに送るというアクションも設定でき、それを利用してFinderが非アクティブでも、Finderにショートカットを送り、新規Finderを開くということを実現しています。

具体的な設定手順はやや複雑ですが、まず「選択したトリガーに割り当てられているアクション」で、「キーボードキー」→「特定のアプリにショートカットを送信する」を選択します。

続いて「ショートカットの記録:」をアクティブにしてCommand (⌘) + Nを押せば、コマンドが入ります。

そして、「アプリに送信:」の「アプリを選択」ボタンから、Finderを選択してあげます。

Finderは通常のアプリケーションフォルダではなく、/System/Library/CoreServices/のディレクトリに存在します。

手順通り設定していれば、無事にCommand (⌘) + Eで、Finderがアクティブになっていなくても新規Finderを開けるようになったはずです。

このショートカットがこれまたほんっっっとに便利なんですよ!

私はこれなしの生活は考えられません。

また、Command (⌘) + .は「Utility Actions」→「クリップボード/ペーストボードの履歴を表示」と設定しました。

このように、何かしらのトリガーに「クリップボード/ペーストボードの履歴を表示」を割り当てると、BetterTouchToolが自動的にクリップボードの履歴を有効化し、履歴を収集してくれるようになります。

私は元々、クリップボードの履歴昨日はAlfredの機能を使用していたのですが、こちらに乗り換えました。

Alfredは直近9件はショートカットキーで呼び出せるメリットがあるものの、ショートカットキーでの呼び出しはあまり使いませんでした。

一方でこちらはクリップボードの中身をそのままの形で呼び出すのか、プレーンテキストに変換するか選択できる等の種々のオプションが以下のように準備されている点が気に入りました。

トラックパッド

さらにこれから、これまでのショートカットキーも踏まえた上で、トラックパッドのジェスチャーも割り当てていきましょう。

ジェスチャー アクション 備考
左上隅をクリック Command (⌘) + E 新規Finderを開く
右上隅をクリック クリップボード/ペーストボードの履歴を表示
左下隅をクリック Shift (⇧) + Command (⌘) + 4 スクリーンショット
右下隅をクリック Command (⌘) + V ペースト
5本指でタップ カーソル下のアプリを終了 ウィンドウを閉じる
3本指でダブルタップ Control (⌃) + Command (⌘) + Space 「文字ビューア」を開く

トラックパッドの四隅をクリックした時の動作はこのように設定しています。

Finder関係の動作で、BetterTouchToolが選択肢として持っている「Open Finder」は、Finderのウィンドウのうち一番新しい1つのみが表示されるため、個人的には使い勝手がイマイチです。

圧倒的に先述のショートカットで設定した新規Finderを開くほうが便利なので、Command (⌘) + Eを割り当てます。実際に、これは使用頻度はかなり高く、大いに効率化に貢献してくれています。

このように、トラックパッドのジェスチャーを、BetterTouchTool上で設定したショートカットに対して割り当てることも勿論可能です

さらに3本指でダブルタップには、「文字ビューア」を開くショートカット、Shift (⇧) + Command (⌘) + Spaceを割り当てました。

「文字ビューアとは何ぞや!?」と思われるかもしれませんが、要は以下のように絵文字を選択するための画面です。

Finder

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + Delete (⌫) ゴミ箱に入れる
2本指で右にスワイプ Command (⌘) + [ 履歴を戻る
2本指で左にスワイプ Command (⌘) + ] 履歴を進む
2本指でタップ CMD(⌘)+ダブルクリック (新しいファインダータブで開く) 新しいウィンドウで開く
3本指で右にスワイプ Command (⌘) + 親フォルダに移動
3本指で左にスワイプ Command (⌘) + 子フォルダに移動or開く

不要なファイルをゴミ箱に入れる動作はよく行いますので、これはジェスチャーに割り当てました。

また、履歴を戻る・進む動作についても、ブラウザと同様の操作感覚で行えるように割り当てています。

さらに履歴だけでなく、親フォルダ/子フォルダへの移動も、指の数を1本増やしたスワイプ動作に割り当てています。

新しいウィンドウで開くための設定は、ショートカットではなくBetterTouchToolの中の選択肢「マウスクリック操作」→「CMD(⌘)+ダブルクリック (新しいファインダータブで開く)」を選択します。

なお、新しいタブではなく新しいウィンドウで開きたい場合は、[Finder]→[環境設定]→[一般]タブの「フォルダを新規ウィンドウではなくタブで開く」のチェックを外しておく必要があります。

Google Chrome

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + W タブを閉じる
3本指でクリック Command (⌘) + T 新規タブを開く
2本指でタップ CMD(⌘)+クリック リンク先を新規タブで開く
TipTap左(1本指修正) Option (⌥) + Command (⌘) + 左のタブへ移動
TipTap右(1本指修正) Option (⌥) + Command (⌘) + 右のタブへ移動

上記の表のとおりです。

ブラウジングで頻度が高い動作を、ジェスチャーに割り当てています。

Safari

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + W タブを閉じる
3本指でクリック Command (⌘) + T 新規タブを開く
2本指でタップ Command (⌘) + Click リンク先を新規タブで開く
TipTap左(1本指修正) Shift (⇧) + Command (⌘) + 左のタブへ移動
TipTap右(1本指修正) Shift (⇧) + Command (⌘) + 右のタブへ移動

基本的にはGoogle Chromeと同様です。

ただし、タブを左右に移動する動作については、ChromeではOption (⌥)だったショートカットキーが、その部分がShift (⇧)となります。

ややこしいので注意してください。

VSCode

ジェスチャー アクション 備考
TipTap左(1本指修正) Shift (⇧) + Command (⌘) + [ 左のタブへ移動
TipTap右(1本指修正) Shift (⇧) + Command (⌘) + ] 右のタブへ移動

隣のタブへの移動は使用頻度が高い割に、ショートカットキーが非常に覚えにくいため、ジェスチャーに割り当てています。

メール

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + Delete (⌫) 選択したメッセージを削除

「選択したメッセージを削除」は私がメールで一番よく行う動作です。

いちいちゴミ箱アイコンをクリックするまでもなく、スワイプダウンで削除できるのは非常に便利です。

写真

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + Delete (⌫) 選択した写真を削除する

特にコメント不要でしょう。

一番よく使う動作です。

Preview

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + Q プレビューを終了

プレビューの左上の閉じるボタン(赤い点)を押しても、見ていた画像が閉じられるだけでプレビュー自体のウィンドウは残ります。

個人的に画像は1枚1枚見ていくのが多いのと、ウィンドウが残るのが鬱陶しく感じていたので、定番の「3本指でスワイプダウン」にプレビューを終了するショートカットキーを割り当てました。

Yonik

ジェスチャー アクション 備考
TipTap右(1本指修正) Command (⌘) + A すべて選択

Yonikはドラッグ&ドロップを強化してくれるアプリですが、一旦Yonikに溜めたアイテムを一気に何かしたい時、トラックパッドだけで簡単にすべて選択できると助かるので上記を追加しました。

MarsEdit

MarsEditは現状キーボードショートカットのみです。

ショートカット アクション 備考
` Shift (⇧) + Command (⌘) + T リッチ・プレーンテキスト切替

ワンボタンでリッチテキスト、プレーンテキストを切り替えることができます。

`を入力できないデメリットはまったく気になりません。

私の場合、よくタグを直入力しますので、切り替えはぜひとも簡単に行いたいということでこのショートカットを導入しました。

アプリ毎の設定(Parallels編)

以降はParallels Desktop関連の設定をしていきます。

4.1項「Parallels Desktop」では、Parallelsが「ウィンドウモード」のとき有効となる設定をしていきます。

4.2項以降では、Parallels Desktop上のWindows10で動かしている個別のソフトへ設定していきますが、これはParallelsが「Coherenceモード」でのみ有効となります

なお、MacとWindowsではキーボードのボタンが異なるのはご存知の通りですが、基本的に以下のように変換できます。

Windowsで認識されるキー Macキーボードのキー
Shift Shift (⇧)
Win Command (⌘)
Control Control (⌃)
Alt Option (⌥)

これを踏まえてキーボードショートカットを設定していくわけですが、実はデフォルトでは、Parallels上のWindowsではブラウザの「履歴を戻る」「履歴を進む」に相当するショートカットがMacから連携されないようになっているなど、自分でMacからWindowsへ送るショートカットを設定する必要があるものがあります。

頻度の高いショートカットが使えない(=トラックパッドのジェスチャーを割り当てられない)ようでは話になりませんので、連携できるようにします。

DockのParallels Desktopアイコンを右クリックし、「環境設定」を選択します。

以下のウィンドウが表示されますので、仮想マシンWIndows10へのショートカットを追加します。

ここで「+」ボタンをクリックすることでMacからWindowsへ送るショートカットを設定できます。私の場合は上記のように、

  • 選択前:「Option (⌥) + ←」 選択後:「Alt + Left」
  • 選択前:「Option (⌥) + →」 選択後:「Alt + Right」
  • 選択前:「Control (⌃) + W」 選択後:「Ctrl + W」
  • 選択前:「Control (⌃) + S」 選択後:「Ctrl + Alt + Shift + S」

を追加しました。

「Alt + Left」と「Alt + Right」はそれぞれ、ブラウザの「履歴を戻る」と「履歴を進む」用です。

「Ctrl + W」と「Ctrl + Alt + Shift + S」はそれぞれ、Illustrator / Photoshop CS6の「閉じる」と「Web用に保存」用です。

エクスプローラー

Parallels上で動かすWindowsをCoherence状態で使いながらエクスプローラーを利用する機会は限られますが、私はゼロではないのでセッティングします。

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Control (⌃) + D ゴミ箱に捨てる
2本指で右にスワイプ Option (⌥) + 履歴を戻る
2本指で左にスワイプ Option (⌥) + 履歴を進む
2本指でタップ Control (⌃) + Return (↩) (NG)新しいウィンドウで開く
3本指で右にスワイプ Option (⌥) + 親フォルダに移動
3本指で左にスワイプ Double Click 子フォルダに移動or開く

2本指タップで「新しいウィンドウを開く」を実現したかったのですが、どうやってもうまくいきませんでした。

引き続き調査いたしますが、「こんな風にやればできるよ!」というアドバイスがございましたらご教示いただけますと幸いです。

Internet Explorer

基本的には先述の(Mac版の)SafariやChromeと同じような設定にしたいですが、その前に「アプリ毎の設定(Parallels編)」の冒頭で記載したショートカット追加がなされていることが前提です。

その上で、下記のとおりジェスチャーを割り振ります。

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + W タブを閉じる
3本指でクリック Command (⌘) + T 新規タブを開く
2本指で右にスワイプ Option (⌥) + 履歴を戻る
2本指で左にスワイプ Option (⌥) + 履歴を進む
2本指でタップ Custom Click: Control (⌃) + Left リンク先を新規タブで開く
TipTap左(1本指修正) Control (⌃) + Shift (⇧) + Tab (⇥) 左のタブへ移動
TipTap右(1本指修正) Control (⌃) + Tab (⇥) 右のタブへ移動

Microsoft Edge

Internet Explorer用と同様、「アプリ毎の設定(Parallels編)」の冒頭で記載したショートカット追加がなされていることが前提です。

ジェスチャー アクション 備考
3本指でスワイプダウン Command (⌘) + W タブを閉じる
3本指でクリック Command (⌘) + T 新規タブを開く
2本指で右にスワイプ Option (⌥) + 履歴を戻る
2本指で左にスワイプ Option (⌥) + 履歴を進む
2本指でタップ Custom Click: Control (⌃) + Left リンク先を新規タブで開く
TipTap左(1本指修正) Control (⌃) + Shift (⇧) + Tab (⇥) 左のタブへ移動
TipTap右(1本指修正) Control (⌃) + Tab (⇥) 右のタブへ移動

Adobe Illustrator CS6

下記の「閉じる」と「Web用に保存」は個人的に使用頻度が高いためジェスチャーを割り当てていますが、「アプリ毎の設定(Parallels編)」の冒頭で記載したショートカット追加がなされていることが前提です。

ジェスチャー アクション 備考
Pinch In Control (⌃) + - ズームアウト
Pinch Out Control (⌃) + ; ズームイン
2本指でタップ Control (⌃) + 0 画面サイズに合わせる
3本指でスワイプダウン Control (⌃) + W 閉じる
2本の指でダブルタップ Control (⌃) + S Web用に保存

Adobe Photoshop CS6

下記の「閉じる」と「Web用に保存」は個人的に使用頻度が高いためジェスチャーを割り当てていますが、「アプリ毎の設定(Parallels編)」の冒頭で記載したショートカット追加がなされていることが前提です。

ジェスチャー アクション 備考
Pinch In Control (⌃) + - ズームアウト
Pinch Out Control (⌃) + ; ズームイン
2本指でタップ Control (⌃) + 0 画面サイズに合わせる
3本指でスワイプダウン Control (⌃) + W 閉じる
2本の指でダブルタップ Control (⌃) + S Web用に保存

Touch Barの設定

BetterTouchToolではTouch Barの設定も可能です。

かねてより「Touch Bar不要論」がMacユーザーの間では上がっており、私も正直そう思っていた時期がありました。

これに応える(?)形で、とうとうApple自らTouch Barは失敗だったと認めんばかり、2021年10月19日に発表された新型MacBook Proでは、Touch Barが廃止されるなど散々なものでした。

ただ、私はBetterTouchToolと組み合わせたらその考えが一変しました。

今ではこんな便利なものはないと、本気で思っています。

次のMacBook Proでは正式に復活していただけないでしょうかAppleさん。物理的なファンクションキーとTouch Barを同居させればよいのではないでしょうか?

さて、悪名高きデフォルトのTouch Barはこんな感じです。

あまりにも味気ないですし、不要論が挙がるのもとても理解できます笑

(※ちなみに、Touch BarのスクリーンショットはShift (⇧) + Command (⌘) + 6で取得できます)

そんな中で、先述のとおり価値観を根底から否定されるレベルでカスタマイズを施したTouch Barが以下となります。

すべてのアプリ、そして特定のアプリでのTouch Barの設定方法について以下で解説していきます。

すべてのアプリでの設定

まずはescボタンの右にある黄・緑・青のウィジェットからご説明します。

は、それぞれバッテリーの残り時間、CPU使用率、メモリ使用率を表示するものです。

バッテリーについては残り時間のほか、残量(%)を表示することも可能ですが、そうすると文字が入り切らないor非常に横長なウィジェットになってしまうため、残量はメニューバーに表示することにしました。

「システム環境設定」→「Dockとメニューバー」→「バッテリー」と移動して、「割合(%)を表示」にチェックを入れることでメニューバーに表示できます。

この辺りはお好みですね。人によってはメニューバーを極限までスッキリさせておきたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこれはOKです。

CPU使用率は「シェルスクリプト / タスクウィジェット」を選択し、以下のコマンドを打ち込みます。

top -l 2 | grep -E "^CPU" | grep -E -o "\d+\.\d*% user, \d+\.\d*% sys" | awk '{s+=$1} END {print s "%"}'

同様にメモリ使用率は「シェルスクリプト / タスクウィジェット」を選択し、以下のコマンドを打ち込みます。

ps -A -o %mem | awk '{s+=$1} END {print s "%"}'

なお、CPU使用率の表示コマンドについては当初以下を参考にさせていただきましたが、うまくいきませんでした。

MacBook ProのTouch BarにCPU、メモリ使用率、バッテリー残り時間、日時、ESCキーを表示して、メニューバーをスッキリさせる – OTTAN.XYZ 2021年10月29日閲覧。

改めて下記を参考にさせていただきました。ありがとうございました。

BetterTouchTool で Touch Bar にCPU使用率とメモリ使用率を表示させてみた | 1mg 2021年10月29日閲覧。

また、これまでの3つのウィジェットをタッチすると、アクティビティモニタを表示・非表示するように設定しています。

これは、アクション設定で「その他のアプリケーションの制御」→「特定のアプリケーションを表示/非表示」を選択肢し、表示/非表示するアプリにActivity Monitorを選択しています。

続いてのウィジェットはライトモード/ダークモードのトグルボタンです。

ライトモード/ダークモードのトグル機能はBetterTouchToolのアクションの中から選択することができ、「macOS 機能」→「ダークモードの切り替え」を選択します。

さらにその右は、iPad + Sidecar機能でデュアルディスプレイ環境を構築して作業する私には必須の、Sidecar起動/終了のトグルボタンです。

Sidecar起動/終了に関してはBetterTouchToolのアクション選択肢に存在しないため、Applescriptで実現します。

「その他のアプリケーションの制御」→「Applescriptを実行する(バックグラウンドで非同期)」を選択して、以下のコードを入力します。

tell application "System Preferences"
    activate
    set the current pane to pane id "com.apple.preference.displays"
    get the name of every anchor of pane id "com.apple.preference.displays"
    delay 2
    tell application "System Events"
        click pop up button 1 of window "ディスプレイ" of application process "システム環境設定"
        click menu item "iPad" of menu 1 of pop up button 1 of window "ディスプレイ" of application process "システム環境設定"
    end tell
    quit
end tell

上記はmacOS Montereyでも動作確認済ですが、5行目のdelayは私の環境だと2秒がちょうどいい具合でしたが、CPUの負荷がかかっていて動作が遅くなっている場合はうまくいかない等ありますので、ご自身の環境に合わせて微調整してください。

さらに続くボタンは、当ブログWFSの管理画面に、ブラウザ(Safari, Chrome)を指定してログインするためのボタンです。

こちらも当然BetterTouchToolのアクションに存在しないため、Applescriptで実現します。

Safariに関しては「その他のアプリケーションの制御」→「Applescriptを実行する(バックグラウンドで非同期)」を選択して、以下のコードを入力します。

tell application "Safari"
  open location "YOURLOGINURL"
  activate
  delay 2
  do JavaScript "document.getElementById('user_login').value = 'YOURUSERNAME'" in document 1
  do javascript "document.getElementById('user_pass').value = 'YOURPASSWORD';" in document 1
  do javascript "document.getElementById('wp-submit').click();" in document 1
end tell

また、Chromeでは同様に「その他のアプリケーションの制御」→「Applescriptを実行する(バックグラウンドで非同期)」を選択して、以下のコードを入力します。

tell application "Google Chrome"
  tell window 1
    set newTab to make new tab with properties {URL:"YOURLOGINURL"}
    repeat while loading of active tab
      delay 0.1
    end repeat
    tell active tab
      execute javascript "document.getElementById('user_login').value = 'YOURUSERNAME'"
      execute javascript "document.getElementById('user_pass').value = 'YOURPASSWORD';"
      execute javascript "document.getElementById('wp-submit').click();"
    end tell
  end tell
end tell

残りの2つは「文字ビューア」を開くボタンと、Macをスリープにするボタンです。

「文字ビューア」を開く方法は、先述のすべてのアプリの設定と同じです。ショートカットShift (⇧) + Command (⌘) + Spaceを割り当てました。

Macをスリープにする機能はBetterTouchToolのアクションの中から、「システム制御」→「スリープ状態にする」を選択します。

Google Chromeでの設定

Google Chromeでは、検証機能(ディベロッパーツール)を開くボタンと、シークレットモードで起動するボタンを追加で表示させています。

それぞれ、以下のショートカットをボタンに割り当てています。

ボタン ショートカットキー
検証機能 Command (⌘) + Option (⌥) + I
シークレットモード Shift (⇧) + Command (⌘) + N

なお、タッチバートリガー設定の「表示順」に任意の数字を入れることができ、この数字が小さいものほど左側に表示されます。

適切に値を設定することで、特定のアプリのみ表示されるボタンの場所を調整することができます。

Touch Barは不便!オススメ設定を紹介します!【BetterTouchTool】 – ブログの設置 2021年10月29日閲覧。

その他のトリガーの設定

BetterTouchToolには、トラックパッドのジェスチャーやキーボードショートカット、Touch Bar以外にも、特殊なトリガーを指定して何かさせる機能が用意されています。

メニューバーをスッキリするBarTenderライクな設定

先日、乱雑なメニューバーを整理するためのアプリ「BarTender」についてご紹介いたしました。

Macを使っていくうちに、いろいろとアプリケーションをインストールすることがありますが、そうなると知らず知らずのうちにメニューバーが煩雑なこ...

いろいろ調べたところ、私の希望である「不要なアイコンは基本的に非表示にしておきたい」程度であれば、BetterTouchToolでほぼ同様のことが実現できることが分かりました

記事こそ書きましたが、「BarTender」は無料トライアル期間のうちにこのことに気付けたので、余計なお金を払わなくて済みました!(笑)

具体的には、以下のように2つのトリガーに対して、「Utility Actions」→「BTTアイコンの左側にメニューバーアイコンを表示/非表示にする」アクションの設定をしていきます。

「BTTアイコンの左側にメニューバーアイコンを表示/非表示にする」というのは若干日本語に違和感がありますが、要はメニューバーのアイコンのうち、BetterTouchToolアイコン自体に加えて、それより左にあるアイコンをすべて非表示にする、というものです。

OSの標準機能で、Command (⌘)ボタンを押しながらドラッグすることでメニューバーのアイコンの位置を自由に並べ替えることができるため、この並べ替えを駆使してBetterTouchToolのアイコンの左側に非表示にしたいアイコンを並べれば、任意のアイコンを非表示にする機能を実現できるというわけです。

さて、1つめのトリガーは若干日本語がおかしいですが、「カスタムメヌバーアイコン」→「カスタムメヌバーアイコン」を選択します。

さらに「一般」の設定で好きなアイコンを選択します。私はBarTenderのデフォルトのアイコンである、3点リーダ(…)のようなアイコンを選択しました。

また、「アイコンのみ表示、テキストなし」にチェックを入れるとアイコンのみ表示されますが、デフォルトだと若干サイズや他のアイコンとの間隔に違和感があるため、アイコンの幅と高さを微調整します。

私なりにmacOS Montereyの環境での他のアイコンとの見た目の調和を考えたところ、幅24 px, 高さ16 pxでちょうどいい塩梅になることが確認できました。

続いて2つめのトリガーは、「画面のコーナー」→「マウスを画面の上端に移動」を選択します。

マウスが上端に移動した瞬間にトリガーするのもうっとうしいため、遅延を0.5秒にしています。この時間設定はお好みでよいでしょう。

これらの設定の結果、メニューバーは以下のようになりました。

■全アイコン表示中

■BetterTouchToolアイコンより左のアイコンを非表示中

わざわざお金を払ってまでメニューバー関係に特化したアプリ「BarTender」を導入するまでもなく、BetterTouchToolの機能のみで非常にスッキリさせることができました。

まとめ

もう、BetterTouchToolで世界が変わりました。

トラックパッドであらゆる動作が本当にサックサクに片手で実現できるほか、トラックパッド以外も様々な機能が多数備わっており、Macをカスタマイズして自分だけの物にしている感が存分に味わえます

本当にこれが無くなったらMacを使うメリットはないと思っています!

まだ導入されていないというそこのあなた、このサクサク感を体感していないというのではMacを使っている意味がないと言っても過言ではありません(笑)

一度使い出すとこの神アプリっぷりを痛感でき、もう離れられなくなりますよ!

はっきり言ってこの便利さだったら1万円しても買います。断言します。

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コメント

  1. […] 参照:Mac究極の神アプリ「BetterTouchTool(BTT)」導入法と設定まとめ […]

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