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2012年南米旅行 12日目(ストライキ!)

2012年3月、大学院の修士課程を卒業して、いよいよ社会に飛び立つという直前の最後の春休み、「最後のモラトリアムを満喫しよう」ということで選んだのが南米への旅でした。

私の人生でもっとも楽しかった旅の記録を、当時の興奮・感動がそのまま焼きついた、旅行中に執筆した文章をそのままに公開いたします。

楽しいことはもちろん、今となっては笑い話ともいえる失敗談まで包み隠さず書いています。

 

なお、当時の文章をそのまま公開する都合上、時制は2012年3月当時であり、かつ私も24歳と若かったため、若さが垣間見える場面は少なからずあろうかと思いますがご了承ください。

 

12日目。プーノからクスコに移動するバスの中でストライキが発生し、南米の恐怖を味わいつつスリル満点の移動日を満喫します。

 

***

2012年3月14日

 

「ストライキ」

 

今日はプーノからクスコへの移動日。
インカ・エクスプレス社の素晴らしいバスで、道中の有名な観光スポットに寄ったりペルー料理のランチを食べたりしつつ移動する。

…のだが。
ハイウェイにてストライキ発生!

予定の午前7時になってもバスは動く気配はなく、しばらくしてスタッフからストライキにより遅れるという説明があった。

しかし20分くらいしてバスへの乗り込みが始まり、やれやれこんな早く収束するとは…と安心したのも束の間。

South america trip 2012 12 01
▲ストライキの現場は激しかった。
ここで掲載しているサイズではよくわからないけれども、私が持っている元の画像では、確かに道路上に石などが散らばり、自動車の走行が妨害されている様子がはっきりと分かる。

South america trip 2012 12 02
▲道の脇にどけられた石やガラス瓶の破片。
こんなものが道路じゅうに撒き散らされている。かなり本気のストライキ。

警察官がシールドを片手に、ストライキの収束を図ろうと格闘する。
結局、この一帯を抜けるのになんと3時間以上かかり、激しく遅れた。
道路上での格闘は想像以上に危険らしく、我々を乗せたバスはこの渋滞の割と先頭にいて危険だったので、バックしてある程度激戦区から離れ、観光客を守るといった措置もしてくれた。ありがたい。

スト地帯を抜けてからは順調に走行し、プーノからクスコまでの道の中で最高所の場所、ラ・ラヤ峠で止まったり、私は全然知らないので何とも説明のしようがないインカの遺跡(←勿体無い)に止まったりと充実。

そして昼食。
昨日の怪しかった男は、30ドルのチケットにランチも含まれていると話していたのに、私の買ったチケットには含まれていないと言い張る添乗員。
1人10ソル(=300円)、ランチ代としてよこせという。

まぁ300円ならいいか、と思ったら、同行者のお姉さん2人が抗議を始めたので、確かにこれは詐欺だからむかつくな、と思い私も徹底抗戦。
昨日の怪しかった男の写真を見せ(写真を撮ったのはファインプレー)、「彼は確かにチケットに昼食が含まれていると話していた!」と説明するが全くダメ。
えーいちくしょう。もしこれが日本だったら詐欺だろそれは…と言えるのだが、言語の壁は厚い。悔しいことに。

300円なら払おう。こんなところでイライラするだけ損だ。
私は途中でスパッと諦めて支払い。お姉さん方も同様。

South america trip 2012 12 03
▲こんな素晴らしいところでビュッフェ形式のランチ。300円くらい余裕で払っちゃるよ^^

South america trip 2012 12 04
▲この敷地内で飼育されていたBaby Alpaca。可愛いかったけど写真で見るとかなりブサイクだw

そして、本来なら寄るはずだったスポットを結構スキップして、夜7時頃クスコに到着。

 

ところで、私は再び1人になった後、やっぱり新月のウユニ塩湖の絶景を追い求めることにしました。

というわけで、今日はクスコ→ラパスのバスを確保するため、インカ・エクスプレス社のバス到着地点から、急いでバスターミナルへ向かう。(=タクシー使わないといけないくらい離れた場所にある)
そして無事、18日夜発のラパス行便を確保。90ソル(=2,700円)。やっすwww直行便で、18日の22:30発、19日の10:30にはラパス着らしい。
…本当に12時間で行けるのかは果てしなく怪しいが、とりあえず信用しておこう。

何はともあれ、夜行便なら時間も浪費せずに済んで、航空機の10~20分の1の値段でラパスに行ける。素晴らし過ぎる。

ところで、このバス会社のカウンターにいたおばちゃんが面白かったw
私が持っていたシャーペンやペンを見て、笑いながら「交換して!」「売って!」などと言ってきた。
結局様々な流れがありながらそんなことにはならなかったが、割とユーモアのある人で、言葉は通じないけれども結構楽しかったw

South america trip 2012 12 05
▲ペン欲しがり勢のおばちゃんw

続いて、バスターミナルから、日本人にお勧めされたホステルへ向かう。
タクシーはいろいろ当たったが、どれも相場以上だった。
バスターミナルから中心街まで3-5ソルと聞いていたので、最初話し掛けた運ちゃんは最初8ソルを提示してきて、すぐに7ソル、最終的に6ソルor2ドルになったのだが、それはダメだと断ってしまった。

結局、それが決定的なミスになるのだが…。
他を当たると、10ソル要求ばかり。
誰に聞いても10ソル、10ソル。
恐らく、「あそこの日本人は10ソルを要求しろ!」という協定が組まれてしまったのだろう。

というわけで、しばらく待って、その協定を組んでいるドライバーが去るのを待ち、改めて交渉に挑む。

待った後、最初に見つけたドライバーもやはり10ソルだ!とふっかけてきたが、私が思い切り説得して、結局7ソルまで値下げ。
まぁ、感じのいい兄ちゃんだったし、今日の最安値ではないが、1ソルはチップということにしておいてあげよう。

そして無事に宿を確保。
疲れ切っていたので、ベッドに入ったらすぐ寝てしまった。

P.S.
今後の行程

■3/15(今日)
クスコ市内観光

■3/16
クスコ郊外観光

■3/17
マチュピチュ村へ移動

■3/18
マチュピチュ観光、夜はラパスへ向けて移動開始(&お姉さんさようなら)

■3/19
ラパス到着、そして再び夜行便でウユニへ。身体的にハードだが頑張ろう。

■3/20
ウユニ塩湖へ、塩のホテルに1泊(またも夕焼け、夜、朝明けすべて撮影する)

■3/21
ウユニ塩湖観光後、ウユニからラパスへの夜行便

■3/22
ラパス到着後、適当にホテルにチェックインして、物価の安いボリビアで土産等を買い漁りつつ、ラパスを再び堪能

■3/23
8:52発9:40リマ発の便でリマへ、半日観光して22:30ニューヨーク行の便で帰国開始

■3/24
7:22ニューヨーク着、11:05成田行の便で帰国

■3/25
13:55成田着。16:55発18:05セントレア着の便で戻ってきて、適当にバスなり鉄道なりで実家に帰還

■3/26
9:00頃大学院の卒業式の入場が始まるので、遅くても8時には安城発(きつい)
ただし卒業出来るかは知らない。留年していたらそれはそれでおいしいかもしれない。

■3/27
天研追いコン

何か「追いコン」とかそういう単語を打っていて、すごく日本が懐かしくなった。
1年も2年も旅している人を見ると羨ましいけれども、私は個人的に「“旅”が非日常から日常になってしまったら終わり」だと思う。
非日常を体験することが歓びであり愉しみ。
勿論旅をしているわけだから、毎日別のことをするわけだけれども“旅をしている”ことが日常化してしまったらそれは何かフレッシュさを失ってしまいそうだ。
それを考えると、3週間の(南米旅行者にしては)短い旅行ってのも案外悪くないかもしれない。

***

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